新潮社
グループ:Book
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発売日:2005-04-15
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カスタマーレビュー ![]()
シャイネスの復権を!
(2007-08-27)
タイトルと内容とのギャップはだいぶあり、さらに結論めいたものもないけれど、本書を読みながら、まるで二人の刺激的な会話に参加させてもらっているかのような楽しくも充実した時間を過ごすことができた。
私が激しく共感したポイントは、1自分の意見をはっきり言うこどもが評価される現状を愁い、シャイネスにこそ価値があると喝破していただいた点、2こどもが何かにのめり込むことを決して邪魔してはいけない点、の2点。
言われてみれば、シャイネスは日本人の美徳の一つ。そこを起点に「自分と向き合う」姿勢を育てていくことも、素晴らしい教育のあり方だと感じ入ってしまった。
単なるノウハウ本でありません
(2007-02-12)
まさに、オバサンの思春期到達以前での精神的終了というのは、これほどまでにわかりやすく説明してくれた本はなかったね。ど〜でもいいようなことで大騒ぎして、延々と時間を費やす姿はまさに前思春期と同様。その終わっちまった加減については今まで理解不能だったわけだが、なるほど納得。
そして、「文化的資本」に関しての格差社会。も〜、それはどうしようもなく立脚する基本的な地平の断崖絶壁を感じているものとしては、「やっぱりバカばっかりだったのね」と自らの立ち位置を確認させていただきました。
ま、この本は単なる子育て読本じゃないから「どうすればいいの」ってすぐ聞いちゃう人たちには何ら得るところはないけど、読み返すほどに興味深い一冊ですね。
子持ちではないですが面白いです。
(2007-01-30)
子供を産まない本当の理由は、「子供がわけのわからないものになることを恐れているから。」
カウンセリングをしていてよく思うことは、「親により子供にの方が話が通じる。」
はきはき喋ることだけが大事なのではない、「言葉にするのに時間がかかる子供ほど、感受性が豊かだ。」
トラウマという言葉を使うのをやめよう、「トラウマ は自分の身にこれから新しく起こる事をシンプルな物語に回収してしまうのだから。」
教養とは、「somethingについてevrythingを知ってると同時に、everythingについてsomethingを知ってる」ことだ。
内田樹さんの著作を読むと、いつも本当に大切なことを書いていると感じます。
何かに対する解決法を書いた本では決してありませんが、ここに書いてあることを大切に感じて生きていけばいいのではないのでしょうか。
この本に結論や回答を求めてはいけません
(2007-01-25)
「最近は両親が二人そろって塾の保護者会へ出席する」
「小学校の移動教室への出発のとき、多くの親がバスの窓越しに見送りに来る」
「学校の保護者会ではクラスのことよりも我が子に関する発言が多い」
----同世代の医師の本に書いてあったことだが、そんな馬鹿な、と思っていた。
だが、ご本人に確認するとそれは事実らしい。
40代、50代なのにも係わらず、未熟としかいいようがない親や、
そんな親に育てられた子供たちに、ここ何年か翻弄された。
急速に人の心やもの考え方が変わっているのだと認識をあらためざるをえない。
本書は、そんな激変している人の心に日常的に接している、精神科医・名越康文と大学教授・内田樹の対談である。
『これを読んでなにかがわかる、とか処方箋が手に入る、と思ってはいけない。
子供のあるべき姿も示さないし、放任も認めない。ではどういう手だてがあるのか?
その疑問の手がかりを提供するのが、この本の目的』----前書きで内田がこう断っている。
日本総体が、自分も含めて狂ってしまった、そうとしか考えられない。
狂った人間は自分が狂っていることを知らない。内田と名越がいうように
「狂いすぎている人は発症しない」ないで、そのかわり周りにいるものを狂わせる。
「透明な存在という僕」と表現した神戸の少年A。だが、電車のなかで化粧をする女の子には「他者が透明」になっている。少年Aより怖いのはどちらなのか?
世界は、いや少なくとも日本は完全に行き詰まったことを思い知らされる。
名越氏と内田氏は互いに深く共鳴しあってるが、残念ながらその部分はこの対談ではうまく読者に伝わってこない、次回の両者の対談に期待する。
映像化すれば効果倍増?
(2006-10-13)
題名だけから推測すると、育児書のように見えてしまうが
実態は内田/名越両氏の対談集である。
そのため残念ながら、ハウツー的な処方を求める読者には
不評であろう。
またお二人の話には知識・思想のみならず
身体論が多く、言葉だけでは語り得ない部分
(またそこがポイントであるのだが)が含まれているため
文字面だけでは隔靴掻痒の感も否めない。
一回でも名越氏が語る姿を目にすれば、
腑に落ちる部分も多いため、内容は高く評価したいが
表現形式として本というよりは
映像に向いた対談集なのかもしれない。




