新潮社
グループ:Book
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価格:¥ 2,940
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発売日:2003-09-23
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終わりのはじまりとは?
(2004-05-06)
辻惟雄氏や山下裕二氏の成果が日本美術史のダイナミックな書き換えを行ってきたのと同様、もしくはそれ以上に、本シリーズも、目から鱗の日本美術史観を提示してくれる。
橋本氏の他の著作でも同様だが、とにかく難しい概念や専門用語を使用せず、平易な言葉のみで美術史と、それと表裏の精神史が語られており、老若男女に日本美術史の門戸をひらいた成果は大きいだろう。
本書は18世紀末の日本画〜浮世絵の過渡期について論じており、日本美術史で最も面白い人々が跋扈している時代とも言えるだろう。
個人的には曾我蕭白〜若冲の論が鮮やか。
蕭白について2章も割いており、蕭白の「へんさ」「精神性」と、若冲の「知性」「わからなさ」の対比が、ある時代の終わりと始まりを物語っている。
近代とはそんなに新しいものでもなく、このあたりに萌芽があったのだとあらためて認識できる。




