新潮社
グループ:Book
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価格:¥ 1,470
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発売日:2008-07
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カスタマーレビュー ![]()
山本さんらしさ!
(2008-11-08)
登場人物の細やかな表現が山本文緒さんらしく、待った甲斐のある新作でした。どこかにありそうで、それでいて自分に無縁のシチュエーションに読みはじめは居心地が悪いのですが、気付いたら入り込みサラサラと読み終っていました。帯には最高傑作と書いてますが、そう言うにはちょっと濃厚さに欠けるかな…という感じもしますが、読み終りは爽やかです。次作も読みたい!
久しぶりに山本文緒さんを読んでみたものの。。。
(2008-10-30)
読後感は、「あれ?この人の本ってもうちょっと面白くなかったかな?」という感じです。
どこがどうあまり良くないといわれれば難しいですが、文章の雰囲気が変化していて、彼女の持ち味をうしないつつあるように感じました。
過去の作品が好きで新刊が出たから読もうという人には、あまりお勧め出来ないと思います。
またこれが山本さんの最初の作品という方は、これは外して過去の作品を読むほうがいいと思います。過去の作品には良い本がたくさんあります。
今までと作風が違う、でも期待を超える作品
(2008-10-27)
体を壊していた作者の、復帰第一作。
みんな待望してたに違いない。
今までと少し作風の違う気がする中編三品。
「アカペラ」「ソリチュード」「ネロリ」の三品とも
少し風変わりな人間関係、中でも家族との関係に重点をおいて描いている。
祖父と高校生の孫の少女。
家を飛び出してから20年ぶりに実家に帰った男と母、元恋人。
親密な姉弟、そしてその彼女。
みんな、ちょっと普通じゃない家族、でもその関係は決して病んではいず
いつくしみ合って、静かに、まっすぐに生きている。
どの作品も、人物の気持ちをとても丁寧に描いている。
そして、何かが解決したわけではないのに、
悲しいラストの作品もあるのに、
読後感は穏やかで、優しいしんみりした気持ちになる。
病気と向き合う中で、作者は何か大切なものを得たのではないかと思わせる。
今後の作品にも期待できそうだ。
生きるってつらい
(2008-10-20)
今までの山本文緒さんの作風を思い浮かべながら読み進めていったら
ちょっと肩透かしにあってしまった
新境地と言えば新境地
ただ、物語はどれも生半可な内容ではなく
どれもこれもひと癖もふた癖もあって一筋縄ではいかない
表題作である「アカペラ」の主人公は少し現実離れしているようで、
いまいち流れに乗り切れないまま読み終わってしまった感じ
しかも、途中から思いもよらないような展開になってしまって、
最後は何とも後味の悪い終わり方に感じられた
住みにくい世の中になってしまったけれども、
山本文緒さんはどんなつらい中にあっても光を投げかけてくれる
でも、どれもこれもオープンエンディングでありながら
手放しで明るい未来を予測させるものではない
生きるってつらい
うまくいくことばかりでない現実を目の前にして
いろいろと考えさせられてしまいました
スナフキン
(2008-10-11)
待望の山本さんの中篇集新作であるが、これはまだ山本さんが病から完治していないときにかかれたものだろうか。3編ともこれといった盛り上がりがなくて(でも「プラナリア」に通じるものは感じる)読後感があまりすっきりしないのは、もしかしたら題材にあまり現実感がないからかもしれない。
そのなかでも私がすきなのは「ソリチュード」。ダメ男だけどイケメンでそこそこお金も稼げて努力もしていて、でも地に足のつかない「スナフキン」な生活を送っている。主人公の春一を守り立て居場所をあたえているのは周りの女たちではなく、田舎の金持ちで一見ちゃらちゃらした武藤であることが、最後に春一が「新しく買ったばかりの携帯電話」で連絡をとるところからわかる。居場所のない孤独を「ロンリネス」ではなく「ソリチュード」と題したところがニクイ。
最後の「ネロリ」は、せっかく「ネロリ」というアロマの粋な小道具を使っているのに、なんか中途半端な登場のしかたしかしてこなかったのが残念。すごく。
でもどの作品も独特の山本さんの「切りかえし(斬り返し?)」は健在。
寡作でもいいから、「山本ワールド」味わえる作品を期待します!!




