新潮社
グループ:Book
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発売日:1999-12
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カスタマーレビュー ![]()
常識が壊され、文化の壁を崩す破壊力
(2008-06-30)
米原万里の様々な媒体での原稿をまとめた書籍も中々楽しめるが、本書は書籍としての完成度が高い。編集者と著者の意気込みと計画性が感じられる完成度である。単行本となることを見据えて、活字作品を作り上げる、活字媒体に対する尊敬と愛を感じる。全編の記述とスピードに統一感のあるものとなっている。
本書によって、米原万里の学識と見聞の深さと広さを、今文庫本で手に出来る幸せを噛み締めた。
米原万里の手により正義と常識の儚さと薄っぺらさが、次々と暴かれる。お見事である。
「絶対」はなく、必要なのは歩み寄り
(2008-05-09)
自分が常識と思っていることはけっして「絶対」ではない。文化が違えば常識も変わる。
頭では分かっている事実だが、庶民である我々はなかなか実体験する機会がない。そこで、この本。幼少の頃から異文化と交流する環境に身を置いてきた米原さんが、異文化交流の中で育まれたユーモアもタップリ交えて、実体験を基にした「えっ!」というエピソードの数々を語ってくれる。
こんなにアカデミックな人なのに、下ネタ多めなのも好感が持てます。
作者の魅力が満載
(2007-10-25)
この作者の魅力が満載されたエッセ−集です。
下ネタを含んだ小咄を含んでおり、思わずニヤッとしてしまう部分もあるのですが、13編からなる話は一つ一つ考えさせられるものばかりです。
その語り口は、常識を裏返したものであったり、思いもかけない第三の見方であったり様々ですが、その洒脱な文章は心地よい読みがたえをもたらします。
ロシア語通訳ということで、ロシアを中心とした知られざる裏話も楽しいし、映画や本の紹介も楽しく読むことが出来ます。
ちょっとショックを受けたのは、大好きな「カサブランカ」のカザフスタン共和国での上映の話です。何と、失笑嘲笑が絶えなかったというのです。理由は、「ナチス・ドイツからのヨーロッパの解放をしきりに叫ぶ主人公たちが、フランスの植民地であるモロッコに平気で支配者面しているおめでたさにあった。」というものです。いろいろな見方が出来るものです。
おもしろかった。
(2007-06-24)
著者は、ロシア語通訳者で、かつてTBSの「ブロードキャスター」のコメンテーターであったことでも有名。その著者による講談社エッセイ賞受賞のエッセイ。
著者の通訳者としての経験から得られえた言語や外国に関する知識、幅広い交友関係から得られたエピソードなどがふんだんに書かれ、内容が濃い。「魔女の1ダース」のタイトルのとおり、全部で13章から成っているが、それぞれのテーマごとになかなか読ませる。しかも、堅苦しいテーマばかりでなく、シモネタも含めジョークが多く、結構おもしろい。
毒にも薬にもならない軽い本が多い中で、久しぶりにおもしろい本を読んだとの読後感。お勧めの本です。
読み易さトップクラス。
(2007-04-03)
テンポ良く進む文章と、小粋な咄。
言語ネタも多数で、楽しめる。
ともすれば固くなりそうな話題も、柔らかく語られていて、その文才に感歎。




