新潮社
グループ:Book
ランキング:110293
価格:¥ 780
発売日:1999-06
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カスタマーレビュー ![]()
高校生の時にも読んでみたかった
(2008-12-02)
私はもう「あのお方」の方に近い年です。
だからこそ、17歳の女子高生が一瞬で42歳に飛んでしまう、戻れない時の残酷さを
若い子が想像する以上のリアリティを持って想像できます。
実質年齢が同じでも四半世紀違う生徒が回りを取り巻く中、自身もその年齢の時期に
戻りたいと願いつつ、大人の分別も持たねばならぬ矛盾を抱えて先生として生きるという
事は辛く切ないと思います。
でも、そのあり得ない状況に飛ばされた一ノ瀬真理子さんは、17歳の感性を持って
がむしゃらに桜木真理子先生として頑張り、一瞬一瞬の充実感を得ていく気概に
感嘆しました。
また、母・妻を喪失し複雑な感情を抱きつつも、彼女をサポートする娘と夫も
見逃せません。
設定的に、現代に戻れない結末を選択した北村先生が紡ぐエピローグは、今を懸命に生きる
真理子さんの輝く姿を現しているようで、涙が溢れました。
17歳と42歳位の両方で読んで、どんな感情を抱くのか比べられる格好の書物だと思う
ので、是非若い時にも読んでほしいお話です!
面白いです!!
(2008-10-17)
北村先生の文章がとても好きです。
柔らかくてほんわかします。スキップを読んで、自分がもしこうなったらどうするだろう・・・!!考えてしまいました。
とても面白かったです。
久しぶりに
(2008-10-15)
この本を初めて読んだのは13年ぐらい前。
すでに人の親となってましたが、まだ娘・美也子の方が近い年齢でした。
それから13年、気がつけば真理子に近い歳になり
我が子は自分より背も高くなり、学生時代の自分にそっくりな姿で
今現在青春を謳歌している。
おかしい・・・自分もついこの間まで学生服を着ていたはずなのに。
人間は、入れ物はだんだんに型がくずれてしまうものの
中身はそんなに変わらない。
いくつになっても、甘酸っぱい感情は心の片隅にある。
十分に幸せなはずなのに、どこか満たされず淋しい。
子どもの成長が一番の幸せのはずなのに、
心のどこかで我が子に嫉妬している自分に驚く。
そんな誰もが感じるような感覚が、美しく表現された作品だと思います。
読後は、渇きはじめた心に、少しずつ水分が染み渡る様な感覚。
今時ではないけれど
(2008-10-13)
この本、文庫は1999年発行なのですね。
そこからまず驚きです。
この本に出会ったのは、私も17歳のときでした。
その頃も古めかしいと思わなかったけれど、2008年の今、旅のお供に買った文庫を読み返しても、そんな気持ちにならないなんて、北村先生の作品の素晴らしさを改めて知ることができたと思います。
17歳の自分が、朝起きたら42歳の自分に。
夫も、そして17歳の娘もいるなんて、想像できません。
だからでしょうか、この家族をとても羨ましいと思いました。
特に夫に。
誰だって、いきなりそんなことを言われたら信じられないと思います。けれど、信じられないという言葉を、相手に投げられるかといえばそれはまた別の話。なのに、彼は妻へ信じられないけれど、受け入れたいと言ってくれます。私はそこまで読んで、ああなんて深い愛情で繋がっていたんだと思いました。
だから、この夫婦を、そしてこの家族を羨ましいと思ったんです。
中身は17歳、外見は42歳。そんな彼女が、家族とふれあい、職場とふれあい、どんどん成長するにつれ、今までの彼女がどうであれ、今の彼女でしかないという、そんな一見シンプルな答えを受け入れられるようになるのは、やっぱり北村マジックなんだろうと思います。
私は17歳のとき、この本に出会えていて良かったな。
一生のお供になりそうな1冊です。
時を“スキップ”したら・・・
(2008-08-16)
≪時と人≫シリーズ第1弾。
主人公は千葉の女子高生の一ノ瀬真理子17歳。
舞台は、昭和40年代の初め。一ノ瀬真理子は、運動大会から帰って家でうたた寝した。
ふと気がつくと、夫と17歳の娘がいる42歳になってしまっていて、記憶は17歳のまま、25年間をスキップしてしまった。
この作品を素晴らしくしているのが、昭和40年代の描写と、27年をスキップした真理子が
平成時代のいろいろな物事にびっくりする描写がリアルなことです。
細かい描写がリアルであればあるほど、時間を超えるというあり得ないことまでリアルに思えてきて
もし自分が時間を超えてしまったらということを真剣に考えることができました。
真理子の感情の動きから、真理子の人格というものが立体的に感じられました。
孤独を感じつつ前に進もうとする桜木真理子の姿が前向きで素晴らしい。




