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多機能orコンパクト タイプで選ぶ 抱っこひも特集:ベルーナたまひよの内祝い

アイテム詳細

塩野 七生

新潮社

グループ:Book

ランキング:9532

価格:¥ 420

ポイント:4 pt

発売日:2004-08-30

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カスタマーレビュー

カエサルからみたローマ  (2008-06-01)
文庫版第8巻、ようやく誰もが知るシーザー/カエサルの登場である。「ルビコン以前」のさらに上巻であるということで、
本作ではカエサルの少年時代から40歳前くらいまでを取り上げて語っていく。
マリウスとスッラの対立、両者の反対派粛清など、以前に読んだ話があるなと思ったら、この本では、
既に述べた歴史をあらためてカエサルの視点から記述しているとのことであった。そういうわけで、
以前の本で取り扱った歴史を復習しながら、カエサルの生い立ちを、周囲の社会環境を十分に考えながら追うことが出来る。
名門の出ながら権勢をふるう家ではなかったため、しっかりした母の下比較的つつましく生きながら成長するが、
マリウスの甥でキンナの娘を妻にしていたためにスッラに消されかかり、スッラの命令に背いたために国外逃亡し・・・
カエサルは、時代の流れのせいもあってなかなか出世街道に乗れない。歴史の表舞台に登場してこない時代の彼が、
一体どのような人生を送っていたのかが、まるで見てきたように生き生きと描写されている。
また、信じがたい額の借金を重ねた理由(そもそもそれだけ借りられたわけ、何に使ったのか)や、
カエサルが女性にもてまくってしかも恨みを買わなかった理由まで推察されていておもしろく読める。
時代の流れや空気をうまく読みながらも、自分の思うところは貫くカエサルの生き様が印象的である。
のちにカエサル批判をその著作ににじませることになる執政官キケロも登場する。

魅力的な男カエサルの物語  (2008-02-24)
ローマ人の物語もいよいよカエサルが主人公として登場します。
塩野氏は「絶望的な状態にあっても機嫌の良さを失わなかったこと」をカエサルの特徴と論じますが、彼の幼年期から執政官としてローマの実権を握るまでの約40年間をカバーする本巻では、まさに指摘のとおりのカエサルの奔放なキャラクターがいきいきと描かれます。
その人生は、伯父が粛正され自らも処刑されかけた幼年期に始まり、30歳時点ではダンディな生活ぶりと莫大な借金のほうで有名だったほど晩成型。ところが、ようやく40歳にして「起つ」と、とたんにローマが彼を中心にまわり始めるという珍しい男。
本巻後半には、どの歴史家でも解けない謎、「金」と「女」に言及。なぜあれほどモテたのか、なぜあれほど借金をしたのか、について、塩野氏なりの結論を述べています。
本巻での塩野氏の文章は、これまでのローマ人の物語とは明らかに違う印象を受けました。まるで好きな男の子のことを女友達に話すようなうきうきした感じがにじみ出ており、きっと彼女もカエサルに惚れてしまった一人なんだろうなぁと感じました。
カエサルの今後の人生がどうなるのか、期待を抱かせる1冊です。

カエサルの青年期まで  (2008-01-30)
 この巻ではカエサルの誕生から青年期までが描かれる。したがって、時間的には第7巻で扱われたマリウスとスッラの時代と重複する部分もある。けれども、第7巻は時代を動かしていたマリウスとスッラの側に焦点を当てていたのに対し、この巻ではカエサルが主役になるので内容的には重ならない。

 読後の感想としては、次の3つが印象に残った。

 第一は、著者の塩野さんの物語の運び方が巧みなことである。カエサルの幼少期のことなどは不明なことも多く、その時期に焦点を当てて物語を進めることは大変だったと思う。しかし、著者は、カエサルの生まれた地区の特徴であったり、ローマ貴族における子弟教育のあり方、ローマの住宅の特徴など、他の書物では全く触れられないか、触れられてもぞんざいに扱われてしまうような事柄を丁寧に検証することで、カエサルがどのように育ったのかについての著者なりの推測を巧みに進めている。

 第二に、カエサルの人物像がとても活き活きと描かれていることである。「カエサルと女」「カエサルとお金」などは、まるで同時代の新聞記者による「カエサル特集」の記事の一部であるかのように分析に富んでいて面白かった。ここで扱われている内容が2千年以上も前の歴史的人物に関することであるとは思えないくらいだった。カエサルという人物の魅力にも依存するのだと思う。

 第三は、カエサルの知性の明晰さである。塩野さんが引用してくれたカエサルの演説の巧みさは筆舌に尽くしがたいものがあった。

一人の男が世界を変えてしまうドキュメンタリー  (2007-09-28)
「ローマ人の物語」は、後数冊を残してほとんど読みすすんだのだが、この巻から始まるユリウス・カエサルの話が最も楽しく、示唆に富んでいると感じた。

リーダはかくあるべしという組織論めいた教訓もあり、それはそれで参考になるのですが、単純に主人公であるカエサルに人間的な魅力を強く感じて、この紀元前の人物のノンフィクションな活躍に心踊らせながら読みました。

今の世界標準の、日本人には少し違和感のある価値観はこのときに生まれたのかも知れない。一人の男が世界を作ってしまうという考え方はその最たるものではないかと・・・
そんなことも考えさせられました。

ゆっくり進む話  (2007-08-16)
 待ちに待ったカエサルの登場である。「待ちに待っていた」のは 僕だけではない。著者の塩野自身が「待っていた」はずである。何しろ 日頃冷静で皮肉屋でもある塩野にしてカエサルには 首ったけだからだ。

 塩野の文章はのびのびとしている。のびのびとして若きカエサルを書き出している。まだガリア戦記前の どちらかというと 出遅れたカエサルを 微笑を持って描いている。

 ここで出てくるカエサルは 政治や戦争の天才ではなく 多くの女性にもてつつ 借金だらけの男である。但し いかなるときにも機嫌が良かった姿であるとか 海賊に捕まったときのエピソードであるとか 楽しい話が満載だ。
 カエサルを書く場合 当然ガリア戦記以降が主題なのだと思う。しかし 塩野は かような盛り上がり前の若きカエサルにも十分紙面を割いている。彼女自身が これから来るクライマックスへの高ぶりを抑えながら ここは「馬をためて」 あえて最後方を出来るだけゆっくり走ろうとしている 騎手のように。

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