新潮社
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発売日:1991-07
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中国古典へ深耕していくための羅針盤
(2007-10-06)
前作では「孫子」「老子」「論語」「三国志」等々、日本人になじみの深い中国古典12編を
扱っているのに対し、本書では、「荀子」「近思録」「伝習録」「呉子」「六韜・三略」
「三十六計」「諸葛亮集」「左伝」「管子」「顔氏家訓」「宋名臣言行録」「為政三部作」
を取り上げている。
例えば明治天皇が「宋名臣言行録」を愛読していたと伝えられていることを初めとして、
これら12編はかつての日本人にとって教科書的存在だった。ところが、最近ではあまり
読まれることが無くなってしまったことは残念なことである。理由は、こうした文献を紹介
する土壌というか場面が減ったからに他ならない。
「顔氏家訓」には、子供のしつけについて以下のように語っていて、現代でも役に立つ
知見である。
「少なくとも三歳か四歳になって、大人の顔色や感情が分かるようになれば、すぐに躾を
始め、やるべきことはやらせ、してはならないことはやめさせるようにしなければな
らない」
昔から読みつがれた文献にはそれだけの理由があるはずである。だから
こうした文献に触れないでいると、今日の情報過剰の時代の洪水に流されてしまい、
方向を見失ってしまう、なんてことになりはしないだろうか。
しかしながら本書を読めばだれでも、これら中国古典の隠れたる名著に対してダイジェスト
の形で触れることが出来るため、現代人の知見に対して予想以上に中国古典の歴史の厚み・
裾野の広さを実感できることになるだろう。
また、本書は今後さらに中国古典へ深耕していくための羅針盤となるはずである。




