集英社
グループ:Book
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価格:¥ 714
発売日:2008-06
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カスタマーレビュー ![]()
ビジネスのあり方を根底から覆す「里山ビジネス」
(2008-11-16)
この本の中に書かれている、ワイン作りに必要な様々な施設整備にかかる大きなコストを見ると、地域ワイン作りを事業的に回していくことはとても大変。小規模な飲食業を行う際は人件費や排水処理施設の整備費など意外な支出がかさみ、たとえお客が来たとしても、利益を上げて継続していくことは大変であることも解かる。しかし、「どこかに輸送したら絶対に味わえなくなる、商品化できない野菜たち。それらが育った場所であるここでしか味わえない野菜の素晴らしさを知ってもらうには、畑のすぐそばにレストランをつくるしかないp.86」「そこでしかできないもの。そこへ行かなければ食べられないもの。同じものでも、そこで食べるからこそおいしいもの。本当はそういうものがほしいのです。P.107 そういうものを見つけて、それを遠くに送ってブランド品として売るのではなく、その場所で食べてもらう。第一次産業の生産地は、そこへ人が来てさえくれれば魅力的な観光地に変身します。そうすれば鮮度も落ちず、輸送費もかからず、中間マージンも取られず、包装代も節約でき、しかも産地の人や風景も一緒に楽しんでもらえるのです。P.108」と知恵を働かせ、「会社は大きくならなくても、収入がそれほど増えなくても、自分に嘘をつかずに生きていける。そんなたしかな生活の拠点を私はつくりたいのです。P180」という思いで小さなビジネスを回していく玉村氏の里山ビジネスはとても魅力的。「これからの時代は、里山で営む小さな農業、いろいろなものを少しずつあちこちでつくり、里と緑の恵みを享受しながら自然とうまく折り合いをつけて営む暮らしの農業が、注目を浴びてくるとp.134」という指摘も頷ける。
田舎の生活の仕方
(2008-07-20)
タイトルだけを見ると、里山でビジネスを展開する方法が書いてある本かとも思えるが、中身は、起業を通じて、里山での生活を仕方を書いている本だと思う。話し言葉で、著者の里山での実際の生活が語られており、親しみやすい。お店が地域に密着し、自然の恩恵を受けて切り盛りされている様子がよく分かる。
定年後などに都会を離れて悠々自適の生活を送りたいという流れが大きくなっているなかで、起業しない多くの人にとっても、里山で生活するための知恵として、参考になるのではないだろうかと思った。
真の豊かさ
(2008-07-01)
玉村豊男氏はエッセイスト、画家として知られるが、本当はすごいビジネスマンでもあると思う。
決して規模をむやみに拡大しない。豊かさを持った成長をしているのである。それもビジネスとして成り立つのが難しい土地にあってである。
この本に、こんなくだりがある。
拡大しないで持続する。
持続しながら生活の質を上げる。
どんなにグローバル化が進展しても、それに影響のない生活を確立する。
そんな暮らしができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。
額に汗して働くことの貴さと、豊かな生活を目指し、長野でワイナリーとレストランを経営する玉村さんの活動は、単に規模の拡大でない、本当の豊かさを持った成長である。
そしてこの本のメッセージは、現代のグローバルビジネスの時代に対するアンチテーゼでもある。
久々に読後にすっきりする本を読んだ。
真の豊かさを知りたい人に勧めたい。




