講談社
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価格:¥ 1,100
発売日:2004-07-23
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カスタマーレビュー ![]()
じんわり来る、生の歓び
(2007-12-18)
私は花輪さんの作品の中で、もっともやさしさと逞しさに満ち溢れた
とても読後感の好い1冊だと思います。前のレビュアーのかたが書か
れているように花輪さんの精神的な状況は、最悪な時だったというこ
とですが、なればこその自然や夢想への「浮揚」なのかもしれません。
きっと「逃避」ではないと考えます。それは花輪さんの生き方に「逃げ」
はなく、とことんまで立ち向かい、掘り下げるものを感じるからです。
それはさておき、ストーリーに出てくる「C62」の復活は実話です。
でも、その後、悲しい実話がありますが、それもさておきましょう。
ともあれ、心温まりたい方、夢想の愉しみを知っている方、知りたい方には
ぴったりでしょう。
心踊る良質の和製ファンタジー
(2006-08-08)
花輪さんのどろどろした表現が苦手な人にも、強くおすすめします。
わたしはこの作者が、これほどまで豊かな、自然を感じる力をもつ類い稀なる作家であることにこの作品で初めて気付きました。
作者は北海道の原生林にふれながら描いということですが、
エピソードの一部は作者が実際に見たり体験したりしたものだと思わざるをえません。
それほど美しく実感に満ちています。
自然界を人間に置き換えて動物にしゃべらせたただけの、つまらないファンタジーとは全然違います。
花輪宇宙に取り込まれる「ぐふぅ?いい感じ!」
(2004-08-03)
解説によれば、作者がもっとも精神的危機状況にあったときの作品らしい。(時系列ではこの作品の後「刑務所の中」に入ってしまうことになるようだ)
にもかかわらず、読後感に不快や不安はなかった。この人の作品のなかでは、かなり和やかなものに属するはず。いつも通り、圧倒的画力で世界の無慈悲さ美しさを説く独自の宇宙観に取り込まれ、そののちに安らかな気持ちにさせられる。
童話の体裁だが、エピソードのそこここに、生きていれば誰でもそれなりにあるであろう幼少時のトラウマを、癒す(というより併せ呑んで安らかに生きていく?)ヒントが散りばめられていると感じた。
怪しげなセラピーより、本書一読の方が、得るものがあるかもしれない。




