講談社
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発売日:1999-12
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運命を受け入れる人たち
(2008-06-01)
この作者がなんでこんなにもインドに惹かれたのかは分からないが、圧倒的な執念・熱意を感じる。
立場の違う人の気持ちを、100%理解することはできない。ましてや、日本の生活からは遠くかけ離れた「インドの大道商人」の気持ちなんて。でも、「何とか理解したい」「感じたい」と思う作者の気持ち。100%は無理と思いつつも、最終手段として日本から持ち込んだホッカイロを売ろうとするくだりは舌を巻きました。
そして、(当時の)インド人の、何かをうらんだり、ひがんだりすることなく、その生業を「受け入れる」姿勢。「自分の目標・目的」にばっかり躍起になって自らを追いつめているいまの日本人にも、学ぶところは大きいのではないかと思う。
ちなみに、ここに掲載されているインタビューが行われたのは、多くが1980年代後半。いまはどれだけの人がまだ生きているのだろう、はたまた、同じ仕事を続けているのだろう…と思うと、「記録」という行為の価値を感じる。
ひと味もふた味も違う旅行記
(2004-03-11)
インドの大道商人たちに、かたっぱしからインタビューしていく内容だが、よくこんな商売が・・・と思うものから、実にインドらしい(?)深淵なセリフまで、実に面白い。そういった面白さだけではなく、インドに根強く残り、あのマハトマ・ガンジーすらどうにも出来なかったカーストについて、非常に考えさせられる本でもある。カーストによる世襲でそのような大道商人になる他は選択肢のない世界。インド人の多くが華僑のように、他国へ渡って行くのは、この閉塞した社会のせいなのかも知れない。インドの事は旅行者が語るより、インド人に語らせろって事ですね。見事な好著です。




