講談社
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発売日:2004-02
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カスタマーレビュー ![]()
高次脳機能障害の人をサポートしていく立場として
(2008-09-25)
主人が交通事故により脳出血をおこし現在も意識が混乱状態にあります。
今後、高次脳機能障害を持つ人として生活をしていかなくてはならないかもしれないと医師より言われており、はっきりとは決まっていないにせよ、どう心構えをしていけばよいのかわからないと思っているところに出会った本でした。
今の私にとってとても理解しやすく、今後どうサポートしていけばよいのかというものが
なんとなくわかった気がして、この本を読んだことで精神的にとても楽になりました。
もし同じような状況で悩まれている方がいらっしゃったら是非参考にされると良いと思います。
救いになりました。
(2008-08-11)
1年前主人が脳梗塞で風呂場で倒れ、私が発見するまで6、7時間を経過、半身麻痺のほかに半側無視や時間の感覚が悪いなどさまざまな症状があり、情報を集める中、こちらでこの本を買い求めました。
リハビリの体験談は、本もホームページもたくさんありますが、当時は私も悲壮な精神状態で、主人より「運良く発見が早い、軽い」などと感じる症状の方の体験談は受け入れに抵抗があり、また当人の思い込みで病気に関して書いている部分も大なり小なりあるので、いまひとつ参考にできませんでした。
それに対し、本書は『お医者さん』がこういっているのだからきっとこうなんだよ、と、小さくても希望を持つきっかけをもらったり、ユーモアで乗り越えるのもありね、と勇気づけられるところもあったり、大変参考になりました。自分を責めたり、苦しい時期でしたが、この本からは本当に希望をもらいました。著者に感謝と、彼女の回復を心より願います。
とりあえず、この本にあるように2年を超えたらまた何か違っているかもと、少したのしみにしています。
やりたいことは、出来る体、脳のうちにやって行くことが必要
(2007-08-22)
二度の脳卒中によって右脳の障害による麻痺、高次脳機能障害を発症した女性の手記だったけど、お涙頂戴の闘病物でなくユーモアがあって、こちらも元気にさせられる本だったと思います。一番思ったことは、やりたいことはやれる脳のうちにやっておけということです。著者も医師の仕事が病気により続けられなくなり、社会は障害者のことなんかお構いなしで、経済効率優先だなと思います。社会は高次脳機能障害の人なんて見ないようにして進んでいくところがあるから。
圧倒的に「存在する知」
(2007-07-07)
「壊れた脳、存在する知」の方がタイトルとして適している。圧倒的な勢いで「存在している」著者の知。
脳出血を2度も3度も経験した女性医師(整形外科医)の書いた本である。すさまじい人生である。著者は高次脳機能障害を煩っている。高次脳機能障害は、所謂痴呆とは違う。まだ若い。30代である。子供が一人いる。高次脳機能障害になると、知能の低下はそれほど酷くないが、色々できないことが出てくる。まっすぐ歩けない。時計が読めない(見えているけど、それが何を意味するのか?わからない)図形は見えるが、それが何を意味しているのかわからない。点線が線とは認識できない。記憶ができない。数を数えられない。
でも暗くはない。病気を受け入れている。またいつ脳出血するかわからない、でも積極的に生きている。右脳が完全に死んで居るのだが、それをリハビリで克服しようとしている。鬱の症状も出てきている。でも前向きである。練習で何とかなると開き直っている。失敗してもいいと思っている。そしてリハビリで段々によくなっている。
いわゆる「心の本」は沢山読んできたが、読んで、落ち込むばかりで、いい本が無かった。この本は「心の本」ではないが、脳という臓器の回復には、よい本である。著者の前向きな態度を見習いたい。
「自分が誰だかを知っている」のに…
(2007-04-05)
父が高次脳機能障害になった。
なんとか回復の手だてはないのか、今後の見通しを立てられないのか、と
大型書店の医学書コーナーの「リハビリテーション医学」の
関連書物を何冊も読みあさった。
この奨励ではこう処置する、といった医療スタッフ用テキスト、
このレベルの患者は、統計的にはこの程度回復する、といった医学研究書、
あるいは、ヘルパー向けの、介護の方法などの実践書など。
それはそれで役に立たないわけではないけれども、
当事者である父が、何を考えているのか、どんな気持ちでいるのか、
どの程度感情があるのかが捕らえづらくコミュニケーションに壁を感じていた。
そんな時に手を取ったのが本書だ。
著者によると、よく勘違いされがちな痴呆症と高次脳機能障害の違いは、
後者は「自分が誰だかを知っている」こと。
なのに、脳の障害によって、一部が遮断されたり、接続が遅くなったりし、
視覚が伝わりにくかったり、ことばを発しにくくなってしまう。
ちょっと想像してみただけでも、これは、たいへん辛い状況に決まっている。
著者は、その困難の最中にありながらも、
この障害について、体験者としての立場から世に伝えようとしている。
医者としての使命感、もともと書くことが好きだったということ、
困難に対し前向きに頑張られる性格、医療に明るい親族や知人など。
著者独自の優位な立場や資質も伝わってくるが、
そうではない一般の患者、家族、スタッフにとっても、
この経験的エッセイから得る情報は貴重で、実践に役立つ。
また、「どうせ分からなくなっているんじゃないか」、といった
高次脳機能障害に対する悲しい誤解を払拭する意義を持つ、希有で貴重な体験書として、
ぜひとも、一般の方にも読み継がれていってほしい!




