朝日新聞社
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発売日:2006-12
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東アジア和解の「展望」が知りたい
(2008-08-19)
「和解とナショナリズム」というテーマはなんとも魅力的で野心的である。しかも「あの」若宮啓文氏の作品、それなりの期待感を抱いて読んだ。
朝日新聞のコラムニストたる目配りと切れ味のきいた議論になっており、とくに「アジア翌年の法則」は面白い(ただし、成功とゆり戻しは、他の事例にもかなり観察できる現象であるように思える)。
論点は網羅的で総花的である。いわゆる手引き書、入門書としてお薦めできる一冊である。
もっとも、日本と東アジアの「和解とナショナリズム」について論じているというよりも、日本と東アジアの歴史問題の概説史になっている。和解をめぐる具体的な「展望」があまり提示されていないことが、若宮氏が書いただけに、残念である。
結局何がいいたいのか、の朝日新聞調リベラルの書
(2007-07-19)
著者は朝日新聞の論説主幹。1995年に出された本「戦後保守のアジア観」の「新版」である。戦後の日本の政治家とアジアの「主観」の違いを、歴史のポイントごとに解説したものである。
そこまでは「アジアと日本の政治外交」という「歴史」の概説としてはいい。ここまでで星三つではある。しかし、そこからは先は正しく朝日新聞調で、「アジアの中の日本」という踏み込んだ解説はなく、とたんに腰がひけてただ「こっちの言い分」「向こうの言い分」を並べただけである。
つまり読後感としては、「ふーん」で終わり。「ああ、そんなことあったねえ」でおしまいなカンジである。
タイトルである「和解とナショナリズム」には、読者が一般的に期待する内容として残念ながら「とどいてない」と言わざるを得ない。政治家の「過去の発言と苦悩の背景」の向こうに、その先に何が見えてくるのか、未来はどうなるのか、それを安易に「素人の読者におもねる」て「プロ」の著者が自身のホームグランドの朝日新聞の「中立の姿勢と営業」を崩さず、「考察」しないのであるならば、本書には駄文(著者のエクスキューズ)が多すぎるし、また値段は高すぎるのではないか。少し残念。
戦後の日本とアジアの関係をナショナリズムの観点から
(2007-05-19)
戦後の日本とアジアの関係を、和解とナショナリズムの揺れ動きという観点から追った本。盛りだくさんの内容で、比較的バランスのとれた記述であろう。朝日新聞の論説主幹による一冊である。
戦後の独立から、中国、朝鮮、東南アジアの国々との国交回復、そして国内の保守的な勢力の「反発」という揺れ動きを逐一解説している。
サンフランシスコ講和、朝鮮戦争、日韓・日中国交樹立、そして近年の靖国問題、竹島問題、イラク戦争など、数々のテーマが追加されている。
日本とアジア諸国のナショナリズム問題の歴史について概観することができる。




