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多機能orコンパクト タイプで選ぶ 抱っこひも特集:ベルーナたまひよの内祝い

アイテム詳細

桑原 武夫
前川 貞次郎

岩波書店

グループ:Book

ランキング:20911

価格:¥ 693

ポイント:6 pt

発売日:1954-01

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カスタマーレビュー

「みんしゅしゅぎって、なぁに?」と子供に問われたら。どうする!? おとうさん、おかあさん!!  (2008-07-09)
「民主主義=多数決」。多分、皆さん小学校でそう先生に言われましたよね。「多数決は民主主義の原則です!!」、とか言って。「じゃあ、人を殺してもいい法律とか人をイジメてもいい法律とか作ってもいいのかよ」って、思いませんでした?
 実は歴史上、民主主義がそんな酷い法律の制定におおいに拘わったことがあるんですよね。言わずもがな、ヒットラーのナチ党の話です。

 子供の素朴な疑問から、近代史の謎までをカバーする、古典の名作です。責任を持った大人として一読しておきましょう。

 ちなみに「中公」との違いは、「岩波の方が詩的・文学的で格調高い」、と云うことでしょうか。・・・・・・逆に言うと、論文調じゃないので、文芸書を読み慣れてないと難読、と云うことなのですが。

空想と笑い飛ばすのもいいけれど……  (2008-03-14)
「生まれつき自由で、そして鉄鎖に繋がれた」ものとしての人間存在が、よりまともな
「鉄鎖」へと自らを引き渡すことを志向した書。本人が言及したのかどうかはさておくに
しても、「自然へ還れ」との命題が決して果たされぬ彼岸であることを誰よりもよく知る
ジャン‐ジャックが、契約をキーとして、耐えうる絆としての社会制度の構築を試みる。

 他のレビューが触れているように、幸か不幸か、このテキストの持つ全体主義への危うさは
疑う余地のないところ。しかし、いみじくもカール・シュミットあたりが正確に見破っている
ように、それはルソー固有の問題でもなんでもなく、「近代」における国家論の共通前提で
あって、例えば「憲法」などという概念はそれ抜きにしては決して誕生し得なかっただろう、
いわば劇薬の副作用とでも呼ぶべき代物。

 むしろ、現在進行形の問題は、そうした近代国家論のデメリットが既に見えているにも
かかわらず、それに代わる国家論をまるで構築しきれずにいるところ。そうしたパラダイムの
危機を理解し思考を進めていく上でも、必読の一冊と呼べるのではなかろうか。

欲望は人を堕落させるが、生きるためには欠かせない要素でもある  (2006-12-09)
あらゆるものを欠いているように見える時に
人間は一番みじめなのではない
不幸は、ものを持たないことにあるのではなく
それを感じさせる欲望のうちにある。

人間の弱さはどこから生じるのか。
その力と欲望との間に見られる不平等から生じる。
私たちを弱いものにするのは
私たちの情念である。それを満足させるには
自然が私たちに与えている以上の力が必要となる。
だから欲望を減らせばいい。とルソーは言う。

「人間の堕落の原因は能力と欲望の差にある。」
つまり欲望の増大に伴って、
これを充足させる能力の増大が追いつかないところにある
欲求不満の連鎖反応である。

テキストのはらむ永続性  (2006-01-10)
 この本は、1765年に書かれ、それから250年近く経った今もなお世界中の人々に読み続けられています。その理由は、ルソーの思想が良かれ悪しかれ普遍性を獲得したからであり、今もなお『社会契約論』の新しい解釈を求めて多くの論文や関連本が出版されています。
 本の内容に入りたいと思いますが、この本の主題は、第一編第一章「この本の主題」の冒頭の文句が見事に言い表していると思います。即ち「人間は自由なものとして生まれた、しかしいたるところで鎖につながれている」です。何故自由であるはずの人間が社会という鎖に、対人関係という鎖につながれなければならないのか。人間が自由に生きられる社会を築くにはどうしたらいいのか。そのルソーなりの答えが『社会契約論』に書かれているのであり、彼の残した社会と人間の理想の状態とは何であったのかをめぐって未だに私たちは頭を悩ましているのです。
 なお、訳者たち京大人文研は、『ルソー論集』、『ルソー研究』という二つの共同研究の本を出版しています。その中には「立法者」に関しての論文も含まれていますが、立法者を独裁者とみなす非常に単純な議論は当然していません。立法者はルソーの道徳の問題と切り離せません。

冷静に。  (2005-12-26)
本書で一般意思の無謬性を説いたことをもって、ルソーこそ全体主義の源流だと評する人もいる。しかし、ルソーは一般意思は公共の利害に関ることにしか及ばないと明言しており、人間の生活領域をパブリックなものとプライベートなものに分割し、国家の介入を前者に限定するというリベラリズムの基本理念は本書でも保たれている。

また、本書で民主政は神々には適しても人間には適さないと説いたことをもって、ルソーにアンチ民主主義のレッテルを貼る人もいる。しかし、ルソーが本書で言う民主政とは直接民主制のことであって、今日で言うところの議会制民主主義は「選挙制貴族政」と分類されているのである。

全体に、叙述がロジックよりもレトリックに流れているのは否定できず、そのことが様々な誤解を生む原因にもなっているのだと思う。書かれていることを冷静に読み取るようにしたい。

なお、本書でルソーは、主権の担い手である団体としての国民を「主権者」と呼び、統治の客体となる個々の国民を「臣民」と呼んで区別したが、この区別は今日でも有用だ。自分は国民である以上主権者で、従って国家に対して無限に要求できると本気で信じている人がこの国には少なからずいるからだ。

翻訳は、中公クラシック版が比較的読みやすい。

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