岩波書店
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ドカーン!
(2008-01-21)
言語による、世界の破壊、再構築。
意味はわからなくても、ドカーンとぶつかってくるような言葉が必ずあります。
打ちのめされてください。
ランボーと小林秀雄
(2007-09-28)
10代の天才詩人 アルチュール・ランボー
1870年16歳でこの詩集にも入っている超一流の詩を書き
19歳であっさりと詩を捨てて、職を求めて
ヨーロッパ中、最後はアフリカの砂漠まで、放浪を続けました。
その間、家庭教師・サーカス団の通訳・港湾の荷揚げ人足・傭兵などを経て、
最後は砂漠とヨーロッパを結ぶ『砂漠の商人』として過ごしました。
1891年に腫瘍のため、手術で右脚を切断しましたが回復せず、
その年、37歳で亡くなりました。
訳者の小林秀雄は、まだ、学生だった頃に
このランボーの詩とたまたま、本屋で出逢って、それを、
『事件』
と自分で呼ぶほど強い衝撃を受け、
自身でこの翻訳を行いました。
小林秀雄は夭逝した親友の詩人、富永太郎にこのランボーを紹介してます。
私がこの詩集と出逢ったのが18歳位だったと思いますが、
初めは
「十代で詩を捨てて旅に出た天才詩人」
というランボーのカッコ良さに憧れて読みましたが、
その後、ランボーではなくて、訳者の小林秀雄の言葉の世界にハマリました。
この詩集は『ランボー詩集』というより
『ランボー小林秀雄詩集』というような詩集です。
この小林訳の後に他の訳を読んでも「違和感」を感じるほど
ランボーと小林が一体化してしまった訳詩です。
読めば間違いなくその言葉に「ヤラれ」ます。
ぶっ飛ばされた
(2007-03-21)
また、見つかった、何が、永遠が、海と解け合う太陽が、
これで僕は、ぶっ飛ばされた。心の奥底に響いた。ランボーは、これを19歳で書いた。天才である。小林秀雄の訳もすばらしい。
ランボーは放浪している。人は、なぜ放浪に憧れるのだろう? 狩猟の記憶がDNAに残っているのか?新しい物が好きだから? 何かから逃げたいから?時間が無くて、放浪に出れない人は、この詩集をゆっくり読んで、心の中で旅にでると良い。とても鋭いナイフを持った少年が、貴方の心をえぐるだろう。
少年、少女に読んでもらいたい。文学の可能性を自分の心で体験できるだろう。
いつか、この詩集を原語(フランス語)で読んでみたいものです。また、ランボーの足跡を辿ってみたいです。
俺的には○。
(2006-09-10)
小林秀雄とアルチュール・ランボーのコラボです。なんというか両者がっぷり四つに組んで、なかなかのお味。フランス語の一人称を「俺」と翻訳した小林が結構粋でイナセで悪くありません。これが「私」とか「僕」だと何だかドッチラケになってしまいます。でも・・ランボーは本当に自分を「俺様」よばわりしていたのかどうかは、ちょっとわかりません。江戸モンだった小林味のランボーです。
青春の代名詞的名訳
(2005-09-14)
小林秀雄の訳でランボーを読むと、筋金入りの不良息子が文学的天才を惜しげもなく撒き散らして、言葉の精神的迷宮を生み出してゆく現場に立ち会っているような気になる。ここではランボーと小林の青春が二重うつしになって、我々の胸に迫ってくる。「時を打たない時計がある」「俺は夏の夜明けを抱いた」こんな調子で次々ときらめくような詩的言語が出てくる。
だが、その小林自身がランボーの持つ柔らかさは写しえなかったと言っている。たしかに現在複数出ている他の訳と比べると、小林のものは少年の愛らしい心の描出に不足しているかもしれない。しかし、そういうことを補ってあまりある魅力をこの訳が持っているのはたしかである。




